乙子神社末社金毘羅神社由緒

金毘羅神社 新潟市 沼垂
金毘羅神社、5月、快晴

祭神    大物主神(オオモノヌシノカミ)光と導きを与える海上守護神であり福徳の神ともされ、船乗りの信仰厚く鎮座あらせられるものであります。

由緒概要       今から約五百年前沼垂の郷里五軒町に代々居せる漁師金子新九郎、或時広々たる海にただよいくる波濤をしのぎて網を入れんとす。時に眼下白々たる水中に怪しき光あり、熟視するに海底に光輝くまどかなる物あり、網を投じて是を引き上げ見るに裏面に命名記されてあり、はじめて御神体なる事を見とりて箱に納めて家に持ち帰り鎮座せしものなり。

其の夜神、新九郎の枕の上に現れて曰く、我は是、鎮護国家海上安全を守る金毘羅大権現なり。此の度、汝の手に出現せり乙子神社に、一の宮を造り我が神威を輝かすべしと告げ雲居に去りたもうた。氏子の信厚く乙子の宮にこの神勅の如く一宇の神祠成りぬ。

其の後、航海安全、海難救済の守護神として船乗りの信仰を広く集め、特に漁師たちは大漁船中無事の願いをこめ、また感謝するため船絵馬を奉納し金毘羅宮に詣でるのを常としております。

社掌 金子 吉宣 謹述